イーサリアムは世界第2位の暗号通貨として隆盛を誇っています。

そのイーサリアムからハードフォークした「イーサリアムクラシック」。

同じ構造をもつ仮想通貨で、元々の目的が一緒ですが、イーサリアムクラシックはどのような経緯で誕生したのでしょうか?

類似した仮想通貨が2つ存在すればどちらかの価値がなくなってしまうのではないかと安易に考えてしまいますが、イーサリアムクラシックの時価総額は2018年5月7日時点で16位。

日本国内取引所でも売買できる存在感のある銘柄となっています。

今回はイーサリアムとイーサリアムクラシック…この2つの関係と今後を見ていきましょう。

イーサリアムクラシック

イーサリアムについてはこちらの記事にまとめています。

 


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イーサリアムクラシック誕生のきっかけは「ハードフォーク」

イーサリアムクラシックとは 誕生のきっかけ

イーサリアムクラシック誕生のきっかけを語る上で避けられないのが「THE DAO」と呼ばれるサービスです。

THE DAOとは暗号通貨でベンチャー企業に投資するサービスです。

イーサリアムから派生したプロジェクトということもあって大いに注目を集めました。

ところが2016年6月にTHE DAOがハッキングされる事件が発生。

THE DAOに生じたセキュリティ上のバグを経由して、イーサリアムを不正に取得されてしまいました。

その額は事件当時の価格で52億円相当と言われています。

イーサリアム陣営は「ハードフォーク」と呼ばれる手段で強制的にルールの書き換えを行い、不正に取得されたイーサリアムを無効にしました。
 

ハードフォークは成功し、大きな損害も無く事件は収束に向かいます。
 
 

一方でハードフォークにイーサリアムに携わる一部の人間から批判が噴出しました。

というのもイーサリアムの大きな特徴は”誰にもコントロールされない”ことでした。

しかし特定の人物がルールを変えられるならばこの前提が崩れてしまいます。

「いずれ特定の利益のためにルール書き換えが行われるのでは…」との不安がイーサリアムユーザーの頭をよぎりました。

ハードフォーク反対派として結束した彼らが作りだしたのがイーサリアムクラシックなのです。
 

「決してハードフォーク(分裂)されないイーサリアム」それがイーサリアムクラシックの目指すところです。
 
 

ちなみに過去に1度イーサリアムクラシックからハードフォークするのではないかという噂が持ち上がりました。
その名も「イーサリアムクラシッククラシック」。

「2017年末にイーサリアムクラシックの発行枚数に上限を設けよう」という動きがあったようですが、うまくいかなかったようですね・・・。

イーサリアムクラシックの特徴は?イーサリアムとの違いも!

イーサリアムクラシック 今後の動き

イーサリアムクラシックの特徴は「ハードフォーク前のイーサリアム」です。

ハードフォークで分裂した側がイーサリアムになるわけです。
 
 

イーサリアムとイーサリアムクラシックの特徴の違いについて簡単にまとめました。
 

イーサリアムクラシックとイーサリアムの特徴
 

イーサリアムはビタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏を中心とした開発陣がイーサリアムを多機能で多方面で活用できるシステムへと開発を続けています。

イーサリアムクラシックは高いセキュリティがIoT(モノとモノをインターネットで繋ぐ技術)と親和性が評価されています。

イーサリアムクラシックの今後

イーサリアムクラシックが今後どうなるかは気になりますよね。

チャートや価格、今後のスケジュールについて見てみましょう。

チャートや価格は?

公開されてから2018年5月7日現在までのチャートはこちら↓です。

イーサリアムクラシックのチャート

現在の価格がこちら↓。(リアルタイムの価格が表示されています)

 
 

今後のスケジュールは?

元々イーサリアムクラシックの公開時には「すぐに消える」との意見が大多数でした。

しかし世界最大規模の暗号通貨取引所「Poloniex」がイーサリアムクラシックを取り扱ったことで流れは大きく変わります。

ハードフォーク以前のイーサリアムが取引可能になり、2016年11月には中国の大手取引所「BTCC」(https://www.btcc.com/)もイーサリアムクラシックを支持。

更に2016年8月に行われた暗号通貨の討論会「Let’s Talk Bitcoin」でチャールズ・ホスキンソン氏(イーサリアムの開発者)がイーサリアムクラシック寄りの発言をしたことも後押しになっているかも知れません。
 

2018年3月には「カリスト(Callisto)」というイーサリアムクラシックのサイドチェーンで機能する仮想通貨を発行し、開発が進んでいます。
 

2018年5月15日頃には、アップデートが実行される予定。

このアップデートではマイニングの障害となるデフィカリティボムの排除が目的です。
(マイニング難易度が上がり、マイニングが不可能になってしまうそうです。)

開発陣はイーサリアムの方が注目されがちですが、イーサリアムクラシックも順調に開発が進んでいますね。

IoT分野はこれから急速に発展していくと思いますし、イーサリアムクラシックが高く評価され、IoTのプロジェクトに導入されたら需要も伸びるのではないでしょうか。
 
 

イーサリアムクラシックは現在、bitFlyer(ビットフライヤー)で購入することができます。
 
ビットフライヤーは以下を始めとするセキュリティ対策を行なっており海外からの評価も高いです。

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また、三井住友銀行やみずほ銀行などのメガバンクや大手企業がスポンサーとなっていて資本面も国内最大級です。

ビットフライヤーの登録方法についてはこちらの記事をご覧ください。

 
 
 

以上、今回はイーサリアムクラシックについてご紹介しました。

イーサリアムと同じ機能を持っている仮想通貨ですが、イーサリアムと競合するのではなく、高いセキュリティを活かして「IoT分野」での発展が期待できるのではないでしょうか。

IoT分野ではライバルとなる仮想通貨もあるので、イーサリアムクラシックがどのように発展していくか今後に期待したいと思います。





最後までお読み頂いてありがとうございました。