最近ビットコイン界隈がハードフォーク問題で騒然としています。

ビットコインが無くなってしまう、なんて話も出てきていますが実際はどうなのでしょうか?

今回はビットコインのハードフォーク問題、Bitcoin UnlimitedとBitcoin Coreとの違いについて見ていきましょう。


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スケーラビリティ問題でビットコインが分裂?

Bitcoin UnlimitedとBitcoin Coreとは

ビットコインのハードフォーク問題を理解する前に欠かせないのがビットコインの現状です。

ビットコインは現在スケーラビリティ問題(やりとりするデータ量が増えすぎていずれは取引が遅れる、止まる可能性が高い状態)を抱えています。

この問題を解決すべくBitcoin Core(開発者の集団)が対策を打ち出しました。

しかしBitcoin Unlimited(マイナー集団)が拒否し、別の案を提示しました。

Bitcoin CoreもBitcoin Unlimitedもビットコイン存続には必要不可欠な存在であり、どちらも重要な役割に就いています。

そしてビットコインは「みんなで管理する通貨」ですから誰かが一方的にシステムを変えることはできません。

両者が対立している間にもスケーラビリティ問題は近づいているなかで、技術的な進展がない状態になってしまっています。

そしていずれはスケーラビリティ問題を解決するためにビットコインが分裂してしまうのではないか、と懸念されています。

Bitcoin Coreとは?

正式にはソフトウェアの名前なのですが、開発者コミュニティの居場所でもあるためこう呼ばれます。

技術的な話をナシにして彼らのスケーラビリティ問題解決策を表すとこうなります。

「無駄な部分を削って、予定していた機能を実装して解決しよう」。

しかし機能実装にはマイナー(採掘者)から95%の支持が必要なのですが30%に届いていない状態です(理由は後述)。

Bitcoin Unlimitedとは?

こちらはマイナー(採掘者)の集団です。

マイニング(採掘)とはビットコインのデータ処理にコンピュータの処理能力を分け与える行為です。

つまりマイナーはビットコインの送金・決済に大きく貢献する重要な存在であり、彼ら無くしてビットコインは機能しません。

そんな彼らのスケーラビリティ問題解決策を、同じく技術的な話を抜きに表すとこうなります。

「チマチマした改善じゃなくもっと抜本的にシステムを変えなきゃダメでしょ」。

「Bitcoin Core側の提示する解決案は焼け石に水に過ぎず、問題の先送りに過ぎない」というのがBitcoin Unlimited側の反対理由ですね。

しかし彼らが提示した案は開発者からすれば「設計が甘い」と賛同できるものではありません。

運用に支障をきたすようなバグや脆弱性が目に見えておりBitcoin Unlimited側の解決策は到底受け入れられるものではない、というのがBitcoin Core側の反対理由です。

ビットコインのハードフォーク問題とは?

ビットコインのハードフォーク問題

この対立を集約するとスケーラビリティ問題に対してBitcoin Core側がソフトフォーク、Bitcoin Unlimited 側がハードフォークを主張している状態です。

ソフトフォークは小さく仕様変更を繰り返して問題解決を図ること、ハードフォークは互換性が無いくらいに大きく仕様変更することですね。

この対立を巡って「ソフトフォークされたビットコインとハードフォークされたビットコインに分裂してしまうのではないか」と懸念されています。

もし分裂したならばBitcoin CoreがBTC(あるいはXTC)、Bitcoin UnlimitedがBTU(あるいはXTU)という互換性の無い別の暗号通貨に分かれることが明らかになっています。

※以下、現時点でのビットコインを「ビットコイン」、ハードフォーク後のBitcoin Coreのコインを「BTC」、Bitcoin Unlimitedのコインを「BTU」と表記します。

ハードフォークの瞬間、ビットコインの保有者はBTCと同数のBTUを保有することになります。

このとき問題になるのが「2つのコインを別々のものとして取り扱うことができるのか?」であり、これが『ビットコインのハードフォーク問題』です。

現在ビットコインを取り扱っている全ての取引所がBTC・BTU両方を取り扱うとは限りません。

BTUを取り扱わない取引所はハードフォークによって発生したBTUを何らかの形でユーザーに返還しなくてはなりません。

両方取り扱うにしてもウォレットなどがそれぞれを識別できるシステムになっていなければ、別々に保管・売買することが困難になります。

ハードフォークによって生じる問題についてはイーサリアムとイーサリアムクラシックという前例があり、リプレイアタックなど大きな問題も生じました。

「リプレイアタック」を簡単に説明すると以下のようになります。

  1. 取引所のウォレットAからBTC・BTUを個人のウォレットBに移す
  2. ウォレットBからBTCだけをウォレットAに移す
  3. ウォレットAに移したBTCと同数のBTUが発生する
  4. 3で発生したBTC・BTUをウォレットBに移す

後は2~4を繰り返すだけで多額のBTUを入手することが出来てしまいます。

 

BTUに価値が無いなら問題はないのですが、暗号通貨最高の時価総額を誇るビットコインです。

そのビットコインのマイナーたちが支持するBTUに価値がつかないとは到底考えられません。

リプレイアタックの対策が講じられていなければ損害額は想像もつかないことになるでしょう。

スケーラビリティ問題をいかにして解決するのか、ハードフォークが行われるのか否か…事態は予断を許さない状況です。

暗号通貨のけん引役が今後どうなるのか、目が離せませんね。
 

以上、今回は

について紹介しました。





最後までお読み頂いてありがとうございました。