こんにちは!羽貫です\( ˆoˆ )/
仮想通貨業界では日々新しい技術が登場してきますが、中でも「これは将来性が高いのではないか?」と思うプロジェクトを見つけました。
Qtum(クァンタム)と呼ばれるプラットフォームで使われる仮想通貨なのですが、その技術が評価されてICO前に100万円以上資金を集めたそうです。
今回はQtumの仕組みや今後の価格や取引所についてご紹介したいと思います。
Qtum(クァンタム)とは?
Qtumはビットコインコアのブロックチェーンの中でイーサリアム仮想マシン(EVM)を動かすことを可能にしたプラットフォームで使用される仮想通貨です。
スマートコントラクトをより簡単により小さいデバイスで実行することを可能にします。
将来的にIoT(モノのインターネット)や車の自動運転、SNSなど幅広く応用するようです。
Qtumの特徴について技術的なことを噛み砕いて簡単に説明したいと思います。
イーサリアムでスマートコントラクトを実行するには、残高データと取引履歴の情報の膨大なデータ量が記録されたウォレットをダウンロードし同期する必要があります。
自分のPCにブロックチェーンをダウンロード・同期して管理下におけるのでセキュリティを高めることが可能です。
しかし、この仕組みではアプリケーションの容量が非常に大きく、スマホなどのデバイスでは使用しにくいという欠点があります。
ビットコインではUTXOというコインの管理方法では、ブロックチェーン上から自分の取引に必要な履歴情報を参照して送受信をするので、少ないデータ量でも取引できます。
スマートコントラクトを少ないデータ量だけで実行するために仮想マシンをビットコインのブロックチェーン上で使用できるのがQtumのプラットフォームなのです。
イーサリアムのスマートコントラクトをスマホなどの小さなデバイスでもスマートコントラクトを実行できるようにする技術ということですね。
ブロックチェーン全体をダウンロード・同期するというイーサリアムのウォレットは、自分のPCにソフトをダウンロードするのでオフラインでも使用可能です。
ウォレットがオフラインでも使用できるという事は、ハッキングされるリスクが少なるというメリットでもあります。
Qtumでは利便性を追求していますが、イーサリアムの頑丈なセキュリティ面が活かされてこないので、ウォレットの管理はしっかりとしておきたいですね。
Qtum概要について以下にまとめます。
公開日:2016年12月29日
ICO:2017年3月
マイニング方式:PoS(Proof of Stake)
発行上限枚数:1億枚(毎年1%ずつ追加予定)
開発元:シンガポールのQtum Foundation(Qtum財団)
ブロックサイズ:2MB
承認時間:ビットコインの約1/5
マイニング方式ですが、Proof of Stake(プルーフオブステーク)を採用しています。
ビットコインが採用しているProof of Work(プルーフオブワーク)はマイニングの仕事量に対して報酬が付与される仕組みですが、電力がかかる問題や51%アタックなどの問題が取り上げられています。
Proof of Stake(プルーフオブステーク)はコインの保有量によってハッシュ計算の範囲を限定し報酬を得やすくする仕組み。
電力消費の問題や51%アタックへの懸念をクリアすることができます。
Proof of Work(プルーフオブワーク)とProof of Stake(プルーフオブステーク)との違いについてはこちらの記事をご覧ください。
Qtum(クアンタム)は初年度に1億QTUMが作成・配布されました。
51%(5100万枚)がICOクラウドセールを配布。
クラウドセール後、20%(2000万枚)は、創業者、開発チームに配布されます。
残りの7%~8%が、初期に購入した投資家などに分配されました。
開発元であるQtum財団の体制は開発、管理、マーケティング、財務などの独立した委員会が設けられていて、クアンタムの持続可能性、管理方法、資金の流れなどを互いに監視しています。
ICOで調達された資金は今後4年間Qtum財団の開発、管理、マーケティング、財務および法律コンサルタントに使用されるそうです。
Qtumを運営している財団は危機管理などしっかり行なっているようですね。
Qtum(クァンタム)の今後の価格や将来性は?
時価総額ランキングでQtumは2018年1月現在、16位です。
1QTUM=$58.96(日本円で約6,600円)
Qutmの価格の推移については下のグラフをご覧ください。
上場後からじわじわ価格を上げていますね。
一気に高騰したこともあり、知名度も上がっているようです。
Qtumは市場に出たコインが徐々に破壊されて価値が上昇する仕組みなので、取引量にかかわらず、価格が上がっていくと思われます。
また、QtumCEOのPatrick Dai氏によると「X86」というプロジェクトが進行中。
X86は開発者がスマートコントラクトを設計することができるツールだそうです。
開発が進んで市場に出ていくとより一層スマートコントラクトが実行しやすい環境が作られるのではないでしょうか。
将来的にさらにQtumの需要が高まり、価格の上昇が期待できると思います。
Qtum(クァンタム)は中国で上場中止された?
ネットではQtumが中国の取引所で上場廃止のニュースが話題になりましたが、今後の取引や将来性に問題はないのでしょうか?
中国当局は以前仮想通貨の利用を促していましたが、人民元が中国国内外へ流れたり、国民の取引の制御ができないことを懸念して仮想通貨取締法を制定しました。
2017年10月1日から施行や2017年9月のICO禁止を通達。
それを受けて、中国最大規模の取引所「Yunbi」がQtumの取引を中止しました。
ただし、取引が中止された仮想通貨はQtumだけではありません。
以下の仮想通貨も取引中止になりました。
- GXS
- EOS
- ANS
- DGD
- 1ST
- OMG など
中国では取引所でのトレードは禁止されていますが、P2Pの取引は可能だそうです。
中国でも取引停止のニュースには驚いた方も多いと思いますが、中国以外の海外取引所では売買可能となっています。
- Binance
- Bithumb
- Bittrex
日本国内の取引所には上々していません。
今後、値動きやプロジェクトの進行具合などが好調であればザイフやコインチェックなどの国内取引所に上場するかもしれませんね。
以上、Qtumの特徴や今後の価格、将来性についてまとめました。
Qtumはビットコインのとイーサリアムの長所を融合したプラットフォームです。
これから実用化されていくスマートコントラクトをより便利にしてくれる技術だと思います。
Qtumを取引できるのは海外取引所ですが、今後、国内の取引所にも上場するかもしれません!
Qtumの動向に注目していきたいと思います。
最後までお読み頂いてありがとうございました。
Qtum(QTUM)とQuantum(QAU)を混同していらっしゃるみたいですね。私も初めは間違えましたが笑
QTUMはコンセンサスアルゴリズムにPoSを利用しています。
対してQAUは、PoBとは明記されていませんが、公式サイトでは「破壊」という言葉を使って実質デフレ通貨として流通している通貨です。毎月1%ずつのペースで破壊し続けているみたいですよ。
Qtumはかなりこれからスケールして行く通貨だと思いますので、早急に記事の修正をした方がいいかと思われます!
コメントありがとうございます。
ご指摘の通りアルゴリズムについてQtumとQuantumを勘違いしていました・・・。
記事の内容も訂正いたしました。
ご指摘と詳しい解説をいただき感謝申し上げますm(_ _)m