ビットコインは手数料を抑えられたり国に関係なくお金のやり取りができるなど便利な仮想通貨ですが、便利なだけに犯罪にも悪用されたりします。
特に多いのはハッキングです。
私の知り合いでもハンキングされてしまい、ビットコインを盗まれた人がいます。
今回はそんなビットコインに関するハッキング手口をまとめて紹介すると共に、ハッキングした犯人を逮捕することができるかについても触れたいと思います。
ビットコインのハッキング手口
ビットコインのハッキング手口の大部分を占める以下2つに関して紹介します。
・暗号キーをコピーする
・取引所からビットコインを盗む
暗号キーをコピーする
ビットコインのハッキングでよくある手口として挙げられるのが、『暗号キー(秘密鍵)をコピーする』です。
暗号キーというのはビットコインを手に入れたときに特定のアドレスを開くために所有するのですが、これはビットコインの所有者であることを示す重要な物で、その暗号キーを自分のものにしようとするハッカーが少なからずいるというわけです。
ビットコインの所有者の多くが暗号キーをオンラインストレージサービス(インターネット上で、データやファイルを格納するディスクスペースを提供するサービス)を使って保管しているのですが、それはハッカーに暗号キーをコピーされてしまう原因でもあります。
というのもハッカーが他人の暗号キーをコピーするためにオンラインストレージサービスに不正に侵入することを狙っているからです。
そうしてハッカーは暗号キーを手に入れ、本来のビットコイン所有者からお金を巻き上げてしまいます。
所有していたビットコインの数が0になってしまったというケースもあります。
取引所からビットコインを盗む
イメージしにくいという人もいるかもしれませんが、取引所からビットコインが盗まれるというハッキングもあります。
というのも去年8月には仮想通貨取引所のBitfinexで70億円ものビットコインが盗難に遭ったのです。
これによってビットコインを預けていた多くの人が被害に遭っています。
管理が甘かったためにハッキングされたとのことですが、犯行の手口については未だ不明です。
ハッキングに遭わないためにはどうすれば良いか?
ビットコインのハッキングに遭わないための方法は2つあります。
- 暗号キーをオンライストレージサービスに保管せず、自身のパソコンのテキストファイルに保存しておく
- ハードウォレットに保管する
- 取引所にビットコインを預けない
です。
暗号キーについては自身のパソコンのテキストファイルに保存しておくことで、ハッカーにコピーされるという可能性を無くすことができます。
ただし、ネットにつながっているパソコンはハッキングされる可能性もあるので、心配であればペーパーウォレットを使うという手もあります。
アドレスと暗号キーを印刷して紙ベース保管するというのが使用方法ですが、長期渡って安心して保管することが可能です。
取引所にビットコインを預けないというのも、取引所によっては管理が甘い所もありハッカー狙われやすいので、自分で管理するのが賢明です(管理するには自身のウォレット(口座)が一番です)。
犯人は逮捕できるのか
ビットコインを使ったハッキングを行った犯人が逮捕できるかどうか、答えとしては結果的に犯人は逮捕されると言ったほうが良いかもしれません。
というのもハッキングを行った後の両替が難しいのです。
ビットコインというのはマーケット自体が未成熟なので、1回の取引で大量のビットコインを両替可能な取引所が少ないのが現状です。
そのため無理やり多くのビットコインを両替しようとすれば、警察に注目をされてしまい逮捕されるというケースが考えられます。
実際に2016年1月に日本国内にて3人の男がビットコインを取引所で数百万円を両替して逮捕されたというケースがあります。
なので暗号キーをコピーしてからマネーロンダリングまでは上手くいったとしても、最後の両替の時点で失敗してしまい、警察に逮捕されるということです。
ちなみに両替しない場合は、警察からの注目を集めることがないために逮捕できなくなります。
ただしそれは両替をしない場合に限った話です。
両替する場合は取引所を転々としながら何回かに分けて少額で両替し、それを犯人自身の口座に振り込むのです。
そうすることで警察の目を自分から遠ざけることができると考えるのですが、結果的に犯人は逮捕されます。
なぜかというとビットコインがブロックチェーンを使ってお金のやり取りを行うのです。
※ブロックチェーン:過去の取引データを全て保管しているネット上の台帳
取引したデータというのは全て残るため、様々な取引所を使って少額の両替を行ったとしても、その後に犯人自身の口座に振り込めば疑われてしまいます。
ビットコインのハッキングによって被害に遭われた方は全世界で多くいます。
ハッキングの被害に遭わないよう今回の記事が参考になれば幸いです。
最後までお読み頂いてありがとうございました。