「ベイジアコイン」は日本発の仮想通貨です。
日本経済新聞で取り上げられてから大きな注目を集めています。
今回はこのベイジアコインとはどんな仮想通貨なのか、見ていきましょう。
ベイジアコインとは?
ベイジアコイン(baysiacoin)はアジア最大の仮想通貨を目指して2015年5月から公開されました。
名前の由来は「アジア(asia)最大の仮想通貨を創ろう」と横浜ベイ(bay)エリアで誓い合ったことからだそうです。
総発行量は1億BSC(通貨単位)、取引所はベイジアジャパンの提携する3か所です。
ベイジアコインは日常で使える暗号通貨を目指して様々な取り組みを進めています。
例えばコンビニや一般店舗での決済、現地通貨との換金両替、国際送金などの機能実装を予定しています。
更にはビットコインやリップルなど他の仮想通貨との連動や金(ゴールド)との価値交換も構想に入れています。
独自IOU(ユーザーであれば誰でも独自通貨が発行できるシステム)の実装予定など、実現すれば便利なこと間違いなしです。
いずれはアジアの開発にも乗り出し、貧困層を救うプロジェクトの構想を抱いています。
ベイジアコインの取引所や価格チャートは?
ベイジアコインの売買はベイジアジャパン(https://japan.baysiacoin.com/)が一手に担っています。
身分証と銀行口座を登録してウォレットを開設し、銀行振込・カード決済・対面取引で購入する手順となっています。
ウォレットを開設しないと価格・チャートが確認できないのが少々残念ですね。
ベイジアコインは怪しいと評判?
「アジア最大の仮想通貨」を掲げる一方で「怪しい」との声も聞かれるベイジアコインですが、その理由について分析してみたいと思います。
まずはウォレット開設に身分証や銀行口座の登録が必要なことです。
基本的に暗号通貨とは(ブロックチェーン技術を利用している限り)データを分散管理しています。
「みんなで管理」するため、口座は誰でも開設できますし開設を拒否できる権限のある人もいません。
全世界に公開されているプログラムを自分の端末にインストールすれば個人情報など不要でウォレットが作成できるのが普通なのです。
次に挙がるのがコンセンサスアルゴリズムの不透明さです。
コンセンサスアルゴリズムとは、簡単に言えば「みんなで管理・監視するためのルール」です。
※コンセンサスは「意見の一致。合意」という意味。
例えばビットコインではプルーフオブワークと呼ばれるシステムによって成り立っています。
この仕組みでは「(取引認証のために)コンピュータの処理能力をより多く割り当てた人ほど強い権限を持つ」ルールとなっています。
対してベイジアコインでは「信用による取引」を掲げているものの、その信用はどのようにして積み上げられる仕組みなのかは明らかにされていません。
最後にベイジアコイン関連企業の不透明さです。
ベイジアコイン関西取引所(https://www.kansaijpy.com/開発-運営元/)に掲載された会社の中で裏が取れたのは関西取引所のみです。
例えばBaysiaCoin総運営元である「Baysia Global Holdings Co.,Ltd」を検索するとこちらのページ(https://japan.baysiacoin.com/)がヒットします。
ページ左下部の「DEVELOPER」に記載されている住所はベイジアコイン関西取引所のものとは異なりますね。
・ベイジアコイン関西取引所:20F, C C Wu Building,302-308 Hennessy Road, Wan Chai, Hong Kong
・ベイジアジャパン:Prosperity Millennia Plaza 2nd Floor, 663 King’s Road, Quarry Bay, Hong Kong
他にも「日本取引所 東京Office」に記載されているビルに74階は存在しませんしテナントに株式会社エス・ビー・エムの文字も見当たりません。
このように状況証拠だけで見るならかなり「怪しい」というのが筆者の個人的な見解です。
日経新聞に掲載されたペイジアコインは本物?
「ベイジアコインは日本経済新聞に取り上げられたのだから本物だろう」との声もあります。
新聞のキャプチャを掲載しましたので、ぜひ本文を読んで頂きたいと思います。
※ちなみに筆者の見解は「ベイジアコイン(株式会社エス・ビー・エム)が取り上げられているのは最初の2段落だけで、その他はブロックチェーンと暗号通貨の説明」だなと感じました。
ベイジアコインの今後・将来性は?
ここまでいささか否定的な論調を並べ立ててしまったものの、ベイジアコインの理念・構想は立派なものでしょう。
ベイジアコインの意気込みはベイジアコイン関西取引所のページ(https://www.kansaijpy.com/baysiaの特徴/)に詳しく掲載されています。
コンビニ決済・現地通貨への換金・国際送金…いずれも「予定」ではあるものの、実現すればアジア有数の仮想通貨となることまちがいなしです。
今後の動向を楽しみにしています。
以上、今回は
について紹介しました。
最後までお読み頂いてありがとうございました。