こんにちは!羽貫です!\( ˆoˆ )/
 
テレビやネットニュースで仮想通貨が出てきたりしますが「暗号通貨」という呼び方が本来の呼び方だそうです。
個人的にはこの呼び方の方が気に入っていますが「仮想通貨」と呼ぶ方が自然な感じですよね。
 
今回は「暗号通貨とは?」ということで、基本的な内容をまとめてみました。

  • 暗号通貨とはいったい何なのか?
  • なぜ世界中で広まっているのか?
  • 暗号通貨と仮想通貨は違うの?


 
暗号通貨について知れば「なぜ暗号通貨と呼ばれているのか」しっくりくるのではないでしょうか?
 
暗号通貨の特徴とメリット


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暗号通貨と仮想通貨との違いは?英語の綴りも

まず、「暗号通貨」という言葉の他に、「仮想通貨」という言葉もありますが、
「仮想通貨」という言葉は日本国内で間違って広まってしまった言葉です。
 
「暗号通貨」が正しい表現です。便宜上、このサイト内では「仮想通貨」だったり「暗号通貨」と記載したりしていますが、暗号通貨と仮想通貨は同じです。
 
 
暗号通貨は英語で「Cryptocurrency」と書き、
crypto:「暗号の」
currency:「通貨」
という意味なんです。

暗号通貨とは?

初めは「暗号通貨とはいったいなんなの?」「暗号って何?怪しいんじゃ・・・?」と思いました。
暗号通貨と呼ばれる理由を知れば納得ですが、まずは円やドルなどの法定通貨と暗号通貨の違いをみてみましょう!

法定通貨と暗号通貨の違い

暗号通貨とは何なのかを説明していきますが、その前に「法定通貨」に関して簡単に紹介します。
法定通貨とは、日本円、ドル、ユーロ、ポンドなど政府の管理の元でお金と認められているものです。
 

暗号通貨と法定通貨
 
 
例えば、日本円でいうと、日本銀行が発行し、政府が認めているお金ですよね。
このような法定通貨は、政府(国)や中央銀行が景気によって発行量を調整することが可能です。
 
だから、法定通貨はその国の情勢によって価値が上下することになります。
 
 
暗号通貨は法定通貨とは異なり、政府や中央銀行が介在しないお金です。
(非中央政権と言われたりします。)
 
 
 人生ゲームの「おもちゃのお金」を例に考えてみます。

「おもちゃのお金」ですが、そこに集まった10人の間では「お金」として使うことができると決めるとします。
 
暗号通貨と人生ゲームのお金
 
10人の中にパン屋さんがいるとすると、パンは日本円でも購入できますし、おもちゃのお金でも購入できます。
そして、10人の中に本屋さんがいたら、その本もおもちゃのお金で購入することができます。

10人で「おもちゃのお金」を管理して価値を認め合っているのでパンや本を買うことができるんですね。

 
 
政府などに管理されずに、利用者で管理し価値を認め合う事が暗号通貨の基本的な考えです。
 
よく「暗号通貨には価値の保証がない」「価値の根拠がない」と言われたりしますが、利用者同士で価値の保証をしているということですね。

暗号通貨は暗号化されたデータ

この例では、「おもちゃのお金」という実際に触れることのできるものですが、暗号通貨はデータです。
 
このデータを個人と個人の間(P2Pと言います)で自由に送ったり受け取ったりすることができます
 
お互いに監視しながら暗号通貨を送受信する技術をブロックチェーン(分散台帳)と言います。
ブロックチェーンについてはこちらの記事をご覧ください。

 
 
送受信には銀行やクレジットカード会社などが間に入る必要はありません。
直接個人間で取引ができるおかげで瞬間的に取引ができますし、手数料もほとんどかかりません。
 
 
なぜ「暗号通貨」と呼ばれているのでしょうか?
 
日本円の1万円札を見てみると、ナンバーがふってあったり、紙幣の隅々まで特殊な印刷方法で透かしや凹凸を入れています。
 
動画タイトル:すき入れ
配信元:独立行政法人国立印刷局

 
 
特殊な印刷はなんのために行われるのでしょうか?
 
 
偽札を作らせない・区別するためですね。
 
 
暗号通貨にも「暗号化されたデータ」が付与されていて、偽通貨を作る事ができません
さらに、暗号通貨を送受信した履歴も次々に付与されていくので、どこかで本物と偽通貨とすり替えるなんて事はできないのです。
 
暗号化されたデータにより改ざんできないのが暗号通貨
 
「暗号通貨って怪しい?」と言われたりします。
偽暗号通貨を作ることはほぼできないですし「この暗号通貨はどこから送られて来たのか?」ということも履歴を辿って知ることもできます。
 
 
お財布に入っている硬貨や紙幣がどこから来たのか知っていますか?
(日本ではあまりないですが)偽札との区別が付きますか?
 
私は、硬貨や紙幣よりも暗号通貨の方が信用できる面もあると思います。

暗号通貨の特徴とメリット(必要性)は?

では、なぜ政府や銀行を介していないお金が世の中に普及しつつあるのでしょうか?

暗号通貨のメリット(必要性)についてまとめてみました。

送金手数料が低い

暗号通貨は、ネットが繋がっていればすぐに取り引きでき、手数料がほとんどかかりません
 
 日本では送金に時間がかからず、手数料も安いという恵まれた環境なので不便には感じないかもしれません。
 

例えば、東京の住んでいる人が大阪に住んでいる人にお金を振り込む時、昼の3時までに振込手続きをすれば、その日中に振り込まれます。そして、手数料は数百円で済みます。
 
 
しかし、日本国内の銀行間の送金時間と手数料については世界的に見ると当たり前ではありません。
 
 
アメリカを例にすると、
ニューヨークに住んでいる人がロサンゼルスに住んでいる人に振り込む場合、3~5日かかってしまいます。そして、手数料は2~3千円かかります。
 
 
さらに、フィリピンから日本に出稼ぎに来ている人が、母国フィリピンに稼いだお金を送金する時は、5万円送るのに手数料が5千円もかかってしまいます。
 
 (フィリピン政府が問題視して暗号通貨「ノアコイン」の開発を主導したこともありますね。)
ノアコインについてはこちらの記事をご覧ください。

 
 

国際送金はもちろん、アメリカ国内での送金でも時間と手数料がかなりかかってしまうのです。
 

世界的な視点で見た時は、暗号通貨を送金手段として使うメリットが大きいんですね。
 
暗号通貨のメリット 送金時間と送金数料がかからない

スマホ一つで取引(送受信)できる

暗号通貨はスマホ(またはPC)が一台とネット環境さえあれば、個人間で取引することが可能です。
個人間の取引をP2Pと呼ぶこともありますね。
 
銀行に行く必要も、営業時間を気にする必要もありません。
ネットバンクが普及してきていますが、振込手続きも暗号通貨の取引の方がはるかに簡単です。
 
 
日本では銀行に口座を持っていることが当たり前ですが、世界的にみるとそうではないようです。
以下の資料によると97.6%の日本人が銀行口座を持っています
http://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/news/news211130_4.pdf
 
 
しかしフィリピンでは国民の30%くらいしか銀行口座を持っていません
現金でやり取りしているわけです。
日本など海外に出稼ぎしている人たちは、ダンボールの中に稼いでお金を入れて送金している人もいるそうです(^^;)
 

銀行口座を持つ人は少ないのですが、スマホの普及率は高いです。
 
フィリピンのスマホの普及率は108%。平均すると1人1台以上はスマホを持っていることになります。
※もちろん、1人何台も持っている人もおり、スマホを1台も持っていない人もいます。
 
発展途上国もスマホの普及率は70%を超えている国が多いんですよ。(ナイジェリアやパキスタンなど)
 
スマホとネット環境さえあれば簡単に暗号通貨を送受信することができるので、銀行口座を持たない人にとってはとっても便利でお得!というわけです。
 
世界の裏側の人にだって10分程度で送金できます
誰の許可も必要ないし、銀行を介すこともありません。
 
数千円かかっていた国際送金手数料も数百円の手数料でいいのです。
印鑑も通帳・カードも必要ありません。
 
 
送金に時間がかからない、送金手数料がほとんどからないお金、便利じゃないですか?
 
 
暗号通貨は、いつでも・どこでも・誰でもが安い手数料で瞬間的に送金することができることによって、送金手段として世界に広まっていっています。
 
インターネットは情報の瞬間移動を実現し、暗号通貨はお金の瞬間移動を実現したと言うことができます。
暗号通貨はインターネットに次ぐ革命と言われていますが、納得ですね。
 
 
 
以上、今回は暗号通貨の意味、特徴やメリット(必要性)などについて大まかにまとめてみました。
 
暗号通貨の基本的な考え方は

  • 中央に管理者がいない(非中央政権)
  • ブロックチェーンにより個人同士(P2P)で送受信できる
  • 暗号化されたデータ

ということでした。
これが「暗号通貨」という呼び方の理由でもあります。
 
日本はお金の流通が整っていて、送金時間や手数料について不便に感じて来なかったのですが、暗号通貨を利用するとさらに便利になりそうですね。
 
海外の金融事情を考えていくと必要性は高まっていきそうですね。
 
普段は意識しないような海外との違いや国際的な問題についても勉強になりました。
小学校の社会授業の「調べ学習」をしているような気持ちになりました(^^;)
暗号通貨については難しい点も多いですが、ちょっとずつ勉強していきたいと思います!
 
 
ブロックチェーンについてはこちらの記事をご覧ください。





最後までお読み頂いてありがとうございました。