目次
こんにちは!羽貫です\( ˆoˆ )/
仮想通貨の取引の中で「板取引」という言葉があるのを知っていますか?
株の売買をやっていた人は、「板取引」というものに慣れているのではないでしょうか。
FXを”チャートによる売買”から始めた人には聞きなれないかもしれませんね。
仮想通貨でも「板取引」はあります。
私は仮想通貨で初めて投資を始めたので「板取引」という言葉を初めて知って気になったので詳しく調べてみました。
そこで、今回は仮想通貨取引所での板取引の基本について分かりやすくご紹介します。
この記事を読めば
- そもそも板取引って何?
- 板取引の見方は?
- 初心者向けの板取引のやり方のコツはある?
ということを知ることができますよ!
板を読むのが上手になると、デイトレード(後述しますが、1日単位で取引すること)で利益を出すことに成功しやすいそうです。
今後、仮想通貨の取引をしていく上でちょっとレベルをあげることができるのではないでしょうか?
仮想通貨取引所の板の見方について解説!板が薄いとはどういう状態?
まずは板取引とはどんなものなのか、どこで板取引ができるのかについてご紹介します。
「難しそう・・」と感じるかしれませんが、多くの取引所でできる方法です。
板取引とは?板取引ができる仮想通貨取引所はどこ?
板取引がどんな意味なのか、どの取引所でできるのか見ていきましょう。
板取引と板情報
板取引とは、板情報を元に仮想通貨の取引(売買)を行うことです。
板情報とは、「取引所」で買いたい人・売りたい人それぞれが「どの価格で売買を望んでいるか」を一覧にしたもの。
昔の証券会社では、銘柄ごとに出した注文が「板」に書かれて提示されていたそうです。
注文の書いてある板を見ながら取引したので「板取引」という呼び方をするんですね。
こちら↓が「板情報」です。
ずら〜っと価格と数量が並んでいますが、価格と数量は他のユーザーが注文を出したものです。
つまり「板取引」とは、売りい人・買いたい人の希望の価格や数量を見ながら、注文を出して取引をしていくことですね。
売りたい人・買いたい人の希望の価格が書かれている「板情報」は、「取引所」で利用されるものです。
ここで仮想通貨の「販売所」と「取引所」の違いを簡単に見ていきましょう。
仮想通貨の「販売所」と「取引所」
仮想通貨取引所には「販売所」と「取引所」の2種類があるので簡単にご説明します。
取引相手は販売所になるので、価格は1つの価格だけ。
取引所は買いたい人・売りたい人を引き合わせるところ。
買いたい人・売りたい人がそれぞれ注文を出しあうので多くの価格が存在します。
板取引は「取引所」で行うことができます。
自分の希望する金額の注文を出して、金額が一致する相手がいることで売買ができるようになります。
日本国内取引所では1つの会社で販売所、取引所の両方の場所を提供している所があります。
例えば、
- DMMBitcoin
- Zaif
- bitFlyer
- coincheck など
上記の中ではzaifが【取引所】で売買できる取り扱い通貨が多いです。
ローソク足のチャートも見やすいですよ。
以上が「板取引」という言葉の意味についてです。
板取引の見方を覚えておくとある程度、取引相手の心理や価格の動向について予想できるかもしれません。
以下では板取引の見方についてご紹介していきます。
板取引の見方の基本を紹介!
板取引をしていくには「買い板」と「売り板」の2種類の板情報を見ていく必要があります。
買い板とは→コインを買いたい人がどの価格で何枚買いたいか
それぞれの価格ごとに取引できる数量が載せられています。
買いたい・売りたい分の数量に達したら、取引が成立(=約定)します。
表示されている数量以上の取引ができません。
海外取引所などでは英語で売りがASK、買いはBIDと表示されていることもあります。
売買をするときは、この板情報で価格ごとに取引できる数量を確認してから売買をします。
「板情報」からどのような情報がわかるのでしょうか??
取引板を見てみると市場参加者のその時の注文の動きや変化をいち早く察知して、価格の動きを予想しやすくなります。
例えば、以下のようなことです。
どの価格で売りが多いのか、どの価格で買いが多いのか
全体で買いが多いのか、売りが多いのか
実際の板はこちら↓のようになっています。(赤枠が売り板情報、青枠が買い板情報)
「気配値」というのは注文が出されている価格です。
板が薄い・厚いとはどんな状態?
取引板に出されている注文数によって「板が薄い」、「板が厚い」という表現します。
注文が多く入っている状態→板が厚い
売買数が多いコインを「板が厚い」、売買数が少ないコインを「板が薄い」ということですね。
当然、板が厚いコインで売買をするのが安全。
板が薄いコインを買ってしまうと、売りたい時に、売りたくても売れないという事がおきます。
余談ですが、板にはこちら↓のような板もあります。
青がコインの種類、赤がコインの売買数(板)です。
マイナーなコイン、いわゆる草コンを多く取り扱っているYobitという仮想通貨取引所の板情報です。
色々な板の形式がありますが、基本的な考え方は同じ。
「注文がどれくらい入っているのか」というのは重要な情報ですね。
私はチャートに目が行きがちだったのですが、板情報もじっくり見てから取引しようと思いました。
板取引のやり方のコツはある?安い買い方は?
板取引の見方がわかったところで、どうやって取引をすればいいのでしょうか?
基本的な安い買い方について見ていきましょう。
板取引のやり方は?
今すぐに買いたい人は、売り板の最安値で、板に出ている注文数まで買うことができます。
また、今すぐに売りたい人は、買い板の最も高い値段で、板に出ている注文数まで買うことができます。
初心者におすすめの板取引のやり方
板取引(板情報を見ながら取引)をする初心者におすすめのやり方は、
買い全体の板が厚い場合に買うことです!
※注文が多く入っている状態→板が厚い
理由は、買い注文を出して約定してから万が一逆方向に価格が動いた時でも、すぐ売ることができるからです。
板が薄い(注文数が少ない)と買ったけれども売ることができない(買い手)がいないということが起こります!
買っても売れないとなると、無価値の仮想通貨を持っているようなものですね・・・。
ビットコインやイーサなどの主要なコインは板が厚いことがほとんどですが、
マイナーなコインを取引する時には注文がたくさん入っているのかどうかを必ずチェックしたいと思います。
見せ板には要注意!
板情報を見ていく時に注意しなくてはいけないのは「見せ板」です。
知っておかないと
買いたいコインを高値で買ってしまう
売りたいコインを安く売ってしまう
ことがあります。
見せ板の仕組みを説明します。
こちら↓のように特定の価格に非常に厚い数の注文が入っている場合があります。
特定の仮想通貨の買い板に「数量の多い注文」が入っていたときに、これを信じて買うと、直前にキャンセルされてしまうことがあります。
見せ板とは、市場価格が上昇したところで売り注文を出して儲けるというやり方です。(逆もあります)
ちょっとわかりにくいので詳しく流れを追って説明して行きますね。
Aさん:「数量の多い買い注文」を出す。
Bさん:「数量の多い買い注文」を見て
「めっちゃ数量が多い買い注文入ってる!
これ以上は安く買えない=(安く売る人が出てこない)」
厚い注文は取引成立するのに時間がかかるから、これ以上価格は下がりにくいだろう。(買い圧が強いとも言います)
と思って「新しい買い注文」を出します。
買い注文が入れば入るほど価格は上昇。
Aさん:価格が上がったところで、「数量の多い買い注文」をキャンセル。
価格が上がった状態で「売り注文」を出す。=儲かる
このように、売買の反対注文を約定させてもうける、これが見せ板です。
買い注文がキャンセル→売り注文が出され、市場価格は下落。
大口の投資家や機関投資家(銀行や保険会社など)によって見せ板が行われると言われています。
メリットがないように思われますが、株取引の世界では、この見せ板によって、注文や取引が活発になったり流動性が生まれるというメリットもあるそうです。
知らなかったら引っかかりそうだなと思いました。怖い。。。
これから仮想通貨にも大口の投資家や機関投資家が参入してくると言われているので、板情報を慎重に見ていくように気をつけたいです。
以上、今回は仮想通貨取引所の板取引の見方・やり方のコツについてご紹介しました。
板取引は奥が深く、色々な背景を知るヒントになると思いますが、板情報は1つの情報として参考までに使うのがよいかと思います。
また、板情報はどこの取引所でも取り扱っているわけではありませんので、チャートの見方も合わせて確認しておきたいと思います。
5分足や1分足での短期トレードには板情報というのは重要になってくるので、チャートと一緒に確認して総合的に判断していきたいと思いました。
取引をしなくても「板情報」とチャートを意識して見ていくと、今までと違った見方ができると思います。
最後までお読み頂いてありがとうございました。