ビットコインを始め、多くの仮想通貨では取引履歴を誰でも見る事ができるなど透明性のある取引ができる仕組みが取り入れられています。
しかし、Bytecoinは逆に取引履歴が他人にはわからないように設計されています。
今回はBytecoinについてご紹介したいと思います。
Bytecoin(バイトコイン)とは?
Bytecoinはあるアルトコインの中でも早期に作られた仮想通貨です。
大まかな特徴を見てみましょう。
発行上限数:1844億
認証アルゴリズム:PoW
認証時間:約2分
BytecoinはCryptoNightという匿名性の高いアルゴリズムを用いています。
CryptoNightの特徴は大きく分けて3つあります。
1.ワンタイムキーが生成される
ワンタイムキーとは送金する時に自分の公開鍵から作られる使い捨てのトランザクションの事です。
受信側は送金側が生成したワンタイムキーの公開鍵を使ってトランザクションの秘密部分を計算します。
送金側の生成した鍵を使って受信側だけが取引の内容(金額)を見る事ができる仕組みです。
2.リング署名が行われる
リング署名とは、1回の送金に複数の署名を必要とすることで数人のうちの誰かが送金した事はわかるが、送金した1人を特定することができない仕組みです。
3.ブロックチェーン分析が行いにくい
ビットコインの場合、送金元のアドレスを辿って仮想通貨の流れを知ることができます。
BytecoinなどのCryptoNighを採用している仮想通貨は、1回の送金に複数の署名がなされているので、送金元のアドレスを辿ることが難しくなります。
つまり、送金元についての情報(送金元のアドレス・ウォレットの残高)を確認できない仕組みになっています。
CryptoNightは送信元と受信側の間で送金額のみが共有でき、送金元の情報については知られる事がない仕組みということですね。
さらに、ハッキングにも強いと言えます。
CryptoNightの仕組みを用いているのが「Monero」や「Zcash」です。
2017年12月現在のCryptocurrency Marketの仮想通貨ランキングは以下の通りです。
Moneroは9位で$264.55(約30,006)
Zcashは22位で$314.50(約35,672円)
Bytecoinは29位で$0.002(約22円)
同じ性質の仮想通貨のMoneroとZcashと比べると価値が低いのが現状です。
Bytecoinの過去チャートはこちらです。
ちなみに、BYtecoinが2014年にハードフォークして「Dashcoin」が誕生していますが、coincheckなどで購入できる「DASH」とは別の仮想通貨です。
Bytecoinを購入できる取引所は?マイニングもできる?
Bytecoinは日本国内の取引所での取扱は現在行われていません。(2017年12月現在)
PoloniexやHitBTCという海外の取引所で購入可能です。
もしBytecoinを買う場合は、あらかじめビットコインを購入して、取引所に送金し、そのビットコインで購入するという流れになりますね。
または、マイニングを行ってBytecoinを得るという方法もあります。
Bytecoinのマイニングは難易度が低いので、自宅のパソコンでもマイニングが可能です。
MINERGATEなどのフリーサイトでマイニングを行う人も実際にいます。
Bytecoinの将来性は?Bytecoinについてまとめ
マイニングの難易度が低く、成功しやすいですが、Bytecoinは公開前に8割マイニングが終わっているそうです。
徐々にマイニングの報酬も減少していくので、今後、劇的な価格上昇が見込まれなければマイニング報酬を得る事ができても大きな利益は見込めないでしょう。
価格上昇のためには、市場での需要が大きくなることが必要です。
すでに匿名性の高さという同じ性質で後続のアルトコインである「Monero」や「Zcash」の方が取引量・価格共に上位にあるので、今後Bytecoinの需要が高まることは難しいかもしれません。
以上、今回はBytecoin(バイトコイン)についてまとめてみました。
現在は同じ仕組みを採用している「Monero」yや「Zcash」の方が優位かと思います。
ビットコインでも匿名性を求める声もあり、実際にビットコインをあるアドレスに送り、代わりに同量のビットコインを得るという方法で取引の履歴を分からない様にするサービスもあるようです。
仮想通貨に匿名性が求めるユーザーが増えるとBytecoinの需要も高まるかもしれませんね。
最後までお読み頂いてありがとうございました。