トラストウォレットとは?まず押さえたい全体像
トラストウォレット(Trust Wallet)は、利用者が自分で秘密鍵を管理する「セルフカストディ型」の暗号資産ウォレットです。iOS・Android向けのスマホアプリと、ブラウザ拡張機能の形で提供されています。
公式サイトでは、100種類以上のブロックチェーンで、暗号資産の保管・送受信・スワップ(交換)・ステーキングができると紹介されています(2026年10月20日確認)。
ダウンロードと利用は無料です。ただし、スワップや購入などの取引には、ネットワーク手数料やサービス手数料がかかる場合があります。手数料は確認画面の前に表示されると案内されています。
この記事では、次の流れでトラストウォレットを整理します。
- どんなサービスか
- 公式サイトが挙げる特徴と、リスク・詐欺への注意
- セキュリティに関する公式の説明
- ウォレットの作成と、受け取り・送信に関する公式の案内
- ステーキングとNFTの保管・管理
- 公式文書にある注意点
Trust Walletの利用規約は、デジタル資産の管理や取引には、ネットワークの変動、サイバーセキュリティ上の脅威、市場の変動などのリスクが伴うとしています。この記事は利用を勧めるものではありません。
▶ 動画で確認:解説動画(CoinGecko)
CoinGeckoによる英語の解説動画です。
出典:CoinGecko「What Is TRUST WALLET? | Beginner’s Trust Wallet Tutorial In 2026」(YouTube)
自分で秘密鍵を管理するセルフカストディ型ウォレット
暗号資産ウォレットは、暗号資産の保管・送信・受信を行うための道具です。
Trust Walletの利用規約は、利用者が秘密鍵を持ち、自分のウォレットアドレスからの取引を承認する、としています。
トラストウォレットでは、この秘密鍵が利用者のデバイス内に暗号化して保存されると公式に説明されています。デバイスの外に出ることはなく、運営側が利用者の資産を預かるカストディアルアカウントも持たないとされています。
ノンカストディアル(非カストディアル)とは、運営側が資産や秘密鍵などを保管しない方式を指す用語です。
公式サイトの会社情報では、設立は2017年とされています。2018年7月にBinanceが買収したと報じられました(Fortune、2018年7月31日)。現在の運営会社や所有関係は、公式サイトの会社情報では確認できませんでした。
公式サイトの案内では、運営側が資金を預かるカストディアルアカウントはなく、ウォレットは端末上に作られます。利用規約は、利用者が資産と秘密鍵を管理し、その責任を負うとしています。
1つのウォレットと1つのシークレットフレーズで、複数のネットワーク上のトークンやNFTを保有できます。
対応アプリ・端末(iOS・Android・ブラウザ拡張)
トラストウォレットは、スマホ(iOS・Android)とPCのブラウザ拡張機能で使えます。入手先は公式サイトに案内されています。
| 種類 | 入手先 | ポイント |
|---|---|---|
| iOSアプリ | App Store | スマホで利用 |
| Androidアプリ | Google Play | iOS版と同じくスマホで利用 |
| ブラウザ拡張機能 | Chrome Web Store | PCのブラウザから使える |
公式サイトは、バックアップとマルチデバイスでの復元に対応していると案内しています。
現在の公式サイトは、モバイルとブラウザの両方で購入・スワップ・ステーキングを使えると案内しています。
公式サイトは、Trust WalletをApp Store、Google Play、Chrome Web Storeからダウンロードするよう案内しています。
トラストウォレットにも、提携する第三者のサービスを通じて暗号資産を購入する機能があります。
公式サイトが挙げる特徴

公式サイトが挙げる特徴は、次の点です。
- 100種類以上のブロックチェーンに対応するマルチチェーン設計
- スワップ・ステーキング・NFT管理などをアプリ内で行える
- 運営側が資金を預かるアカウントは不要
- iOS・Android・ブラウザ拡張機能で利用できる
1つ目は、多くのチェーンに対応していることです。公式サイトでは、Bitcoin、Ethereum、BNB Smart Chain、Solana、Polygonなどが例に挙がっています。公式サイトの英語表記は「millions of tokens and NFTs」で、1つのウォレットとシークレットフレーズで多数のトークンやNFTを保有できると説明されています。
2つ目は、アプリ内の機能です。公式サイトは、保管・送受信・スワップ・ステーキングを挙げています。利用規約には、アプリ内蔵のブラウザを通じて、第三者の分散型アプリ(dApp)や分散型取引所を利用できる機能が記載されています。
3つ目は、始め方です。公式サイトの手順は、アプリを入れてウォレットの作成を選び、パスコードを設定するものです。
そのほか、ウォレット内蔵のセキュリティスキャナーが、取引確定前に既知のリスクシグナルと照合して警告を表示する機能もあります。
デメリット・リスクと詐欺への注意
ここでは、公式文書から読み取れるリスクと、リカバリーフレーズを求める連絡への注意を整理します。
デメリット・リスク
Trust Walletの利用規約と公式FAQから読み取れるリスクは、次のとおりです。
- 秘密鍵やシークレットフレーズを失うと復元できない(公式FAQ)
- DApp・DEXを通じた取引について、誤ったアドレスへの送金などの結果は利用者が責任を負う(利用規約、2024年1月1日更新)
- サイバーセキュリティ上の脅威などのリスクが伴う(利用規約)
公式ヘルプは、確定した取引はTrust Walletでも取り消し・凍結・返金できないと説明しています。
2025年12月時点の報道(BleepingComputer)によると、Chromeブラウザ拡張機能のバージョン2.68に不正なコードが含まれていたとされ、少なくとも700万ドル相当の暗号資産が流出したと報じられました。外部のセキュリティ研究者が隠されたコードを指摘したと報じられています。Binance創業者が、チームは侵入の経緯を調査中だと投稿したと報じられました。影響を受けたのは拡張機能のバージョン2.68のみで、モバイルアプリは対象外とされています。報道によると、同社は2.69への更新を案内しています。
▶ 動画で確認:使い方と注意点の解説動画
アリスのWeb3学園による解説動画です。
出典:アリスのWeb3学園「【便利】トラストウォレットの使い方や危険性を徹底解説!ステーキングもできる!?」(YouTube)
リカバリーフレーズを求める連絡への注意
公式ヘルプは、リカバリーフレーズや秘密鍵を求めるリンク・ウェブサイト・メッセージに注意するよう案内しています。Trust Walletは、資産・秘密鍵・リカバリーフレーズを保管しない非カストディアル型のウォレットです。確定した取引は、Trust Walletでも取り消し・凍結・返金できないと説明されています。
セキュリティに関する公式の説明

公式の説明では、秘密鍵はデバイス内に暗号化されて保存され、外には出ません。運営がユーザーの資産を預かるカストディアンも存在しません。
ウォレットにはSecurity Scannerが内蔵されています。取引を既知のリスクシグナルと照合し、確定前に警告を表示します。ただし公式も、確認を促すもので保証ではないと説明しています。
なお、公式は人間の担当者による24時間年中無休のサポートを提供していると案内しています。
始め方:ウォレットの作成手順
公式サイトによると、ウォレットは数分で用意できます。
- App Store、Google Play、Chrome Web Storeのいずれかから、Trust Walletをダウンロードします。
- アプリを開き、Create a new wallet にあたる項目を選びます。
- パスコードを設定します。
- シークレットフレーズをオフラインでバックアップします。
作成後はすぐに暗号資産を受け取れるようになります。すでに別のウォレットを使っている場合は、既存のウォレットをインポートして使うこともできます。
▶ 動画で確認:新規ウォレット作成の解説
Trust Wallet名義のチャンネルによる動画です。
出典:Trust Wallet「How to create a new crypto wallet – Official Trust Wallet Guide」(YouTube)
入金方法と出金・送金方法

公式ヘルプは、ブロックチェーン上の取引は確定すると取り消せないと説明しています。
▶ 動画で確認:解説動画(COINCATS)
COINCATSチャンネルによる日本語の解説動画です。
出典:COINCATSチャンネル「【仮想通貨】トラストウォレット(Trust Wallet)の基本的な使い方(入金・出金)」(YouTube)
入金(受け取り)
公式サイトは、暗号資産の受け取りと、アプリ内で提携する第三者の提供会社を通じた購入に対応していると案内しています。
手数料は購入の確認前に表示されると、公式サイトは案内しています。
出金・送金
送信にはネットワーク手数料(ガス代)がかかる場合があります。
利用規約は、取引にかかる税務上の義務は利用者が負い、Trust Walletは税の徴収・報告・納付を行わないとしています。
ステーキングとNFTの保管・管理
トラストウォレットには、ステーキングとNFTの保管・管理の機能があります。ここでは、できることと注意点を整理します。
公式は、対応資産をウォレットから直接ステーキングできると案内しています。NFTについても、ネットワーク上のトークンやNFTを保有できると説明しています。
Trust Walletの利用規約によると、ステーキング報酬の分配は各ブロックチェーンのネットワークが決め、Trust Walletは報酬の支払いについて責任を負わないとされています。
公式サイトは、ステーキング報酬は変動し、保証されないと明記しています。
次にNFTです。トラストウォレットはNFTの保管に対応しています。
公式ヘルプは、取引や承認を確定する前に、それが何を許可するのかを確認するよう案内しています。
▶ 動画で確認:ステーキングの解説
Every Bit Helpsによる英語の解説動画です。
出典:Every Bit Helps「Trust Wallet Tutorial: Beginner’s Guide on How to Use Trust Wallet App」(YouTube)
公式文書にある注意点
Trust Walletの公式サイト、ヘルプ、利用規約には、次のような記載があります。
- シークレットフレーズは、ウォレットを復元できる唯一の手段で、オフラインで保管するよう案内されている(公式サイトのFAQ)
- 確定した取引は、取り消し・凍結・返金できない(公式ヘルプ)
- リカバリーフレーズや秘密鍵を求めるリンク・ウェブサイト・メッセージに注意するよう案内されている(公式ヘルプ)
- 取引や承認を確定する前に、それが何を許可するのかを確認するよう案内されている(公式ヘルプ)
- DApp・DEXを通じた取引について、誤ったアドレスへの送金などの結果は利用者が責任を負う(利用規約、2024年1月1日更新)
- 秘密鍵とアドレスのバックアップを保存していない場合、そのウォレットの資産にはアクセスできなくなる(利用規約)
- ステーキング報酬は変動し、保証されない(公式サイト)
▶ 動画で確認:解説動画(Web3ちゃんねる)
Web3ちゃんねるによる解説動画です。
出典:Web3ちゃんねる「【ウォレット作る前に絶対見て!】初心者が仮想通貨の盗難詐欺を回避するための方法を教えます」(YouTube)


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