こんにちは!羽貫です\( ˆoˆ )/
ポンジスキームというボードゲームが発売されて一時期注目されていました。
3〜5人で14歳以上が推奨のポンジスキーム。
海外からの輸入ということもあって品切れが続出し、ネット通販でも高値がついています。
「ポンジスキーム」と言ったら投資詐欺の手口を連想しますがどんなゲームなのか気になったので調べてみました。
そこで今回は、ポンジスキームとは何なのか、そしてポンジスキームボードゲームのルールや遊び方を紹介していきます。
ポンジスキームとは?
ポンジスキームとは出資金詐欺や配当金詐欺の一種です。
名称はこの手法を一番最初に編み出した実在の詐欺師「チャールズ・ポンジ」から来ており、直訳すると『ポンジの手口(=スキーム)』となります。
「必ず儲かる」と高配当を条件に出資者を募ります。
ある程度お金が集まったら運用に回す…のではなく更に別の出資者を募りお金を集めます。
そして後から集まったお金の一部を最初に募った出資者に”配当”としてお金を渡します。
運用して出た利益、ではなく他の人から集めたお金を最初の出資者に渡すのがミソですね。
最初に出資した人たちは「本当に儲かった」わけですから評判が評判を呼び、どんどん出資者が増えていきます。
しかし集められる出資者には限度があるわけで、段々お金が集まらなくなります。
「そろそろ潮時だな」と詐欺師は逃走、お金を持ち逃げされた被害者のみが残る…というわけです。
その特徴は以下のようになっています。
- 毎月配当、しかも利率が高い(月利10%以上)
- 少額から出資可能を強調する
- 高額の紹介料がある
俗に言う「オイシイ話」…こんな投資話が来たときは十分に疑ってかかりましょう。
中国のポンジスキーム詐欺事件とは?
2016年、中国で大規模なポンジスキーム詐欺事件が発生し、中国最大のP2P金融プラットフォーム「e租宝(Ezubao)」の幹部21人が逮捕されました。
被害者は中国全土で90万人、被害総額は76億ドル(約9185億円)と報道されています。
この事件は中国史上稀に見る大規模な詐欺として世界の投資家たちの注目を集めました。
P2P金融とはWeb上で金銭の貸手・借手を結び付けて個人間での融資を行うサービスです。
インターネットの利便性は計り知れませんが、同時に悪用される危険性も肝に銘じなくてはなりません。
ポンジスキームボードゲームのルールや遊び方を紹介!
さてそんなハラワタの煮えくり返りそうな詐欺を題材にしたボードゲームが名前そのままの『ポンジスキーム』です。
こちらはポンジスキームの遊び方とコツを説明している動画です。
実際のカードやボードも出てきます。
ポンジスキームでは各プレイヤーが主に「資金カード」と「産業プレート」をやりとりして競います。
ルールはこちら↓
しかしカードには今後支払うべき配当の額も記載されており、指定されたターンごと(「3ターン」なら3ターン目→6ターン目→9ターン目…)に記載された額を支払わなくてはなりません。
続いて産業プレート (以後「プレート」)とは詐欺のタネで、こちらも自ターンに1枚引くことになります。
手持ちプレートが増えるごとに手に入るカードのランクが上がり、獲得できるお金も増えますが支払うべき配当金の額も上がります。
こうしてターンが進むごとに獲得資金・配当金が増える中でお金をやり取りします。
借金で借金の利息を返済している状態ですから必ず誰かが破綻します。
そうなったらゲーム終了、最も得点が高かったプレイヤーの勝ち…というルールです。
ただ各プレイヤーには毎ターン「インサイダー取引」というプレートを売買する権利が認められています。
ターンプレイヤーは金額を指定して別のプレイヤーのプレート買い取りを申し出ることができます。
ただし相手プレイヤーはこの申し出を断ることもできます。
その場合相手プレイヤーは指定されたお金と同額を渡してターンプレイヤーのプレートを1枚買い取らなくてはなりません。
各プレイヤーには目隠しになるお財布で手持ちの金額は見えない状態です。
またプレイヤー以外は提示額、つまりはプレートがやりとりされる相場を知ることができません。
これまでの流れや自分の場から判断して、最も得をするインサイダー取引を切り出せるかがポンジスキームのキモとも言えるでしょう。
そしてゲームの流れを大きく変える「株価大暴落」イベントが時折発生することも忘れてはいけません。
こうしてゲーム終了時に保有していたお金とプレートで得点を計算し、最も高かったプレイヤーが勝者となります。
ゲームで手口を学べば詐欺を見抜ける洞察眼が手に入る…かもしれませんね。
以上、今回はポンジスキームの手口とボードゲームのルールや遊び方についてまとめてみました。
ゲームをやってみると、ポンジスキームにはまったときの恐ろしさがわかりそうですね・・・。
最後までお読み頂いてありがとうございました。