ビットコインの仕組みとは?論文・bitcoin.orgの説明と税金・登録業者の確認方法

ビットコインの仕組みとは?論文・bitcoin.orgの説明と税金・登録業者の確認方法 暗号通貨の種類

ビットコインの仕組みの概要

bitcoin.orgのFAQは、ビットコインを、コンセンサスのネットワークであり、新しい決済システムであって、完全にデジタルなお金だと説明しています。
利用者が動かす、中央の管理者や仲介者のいない分散型のピア・ツー・ピアの決済ネットワークです(bitcoin.orgのFAQ)。

一方で、bitcoin.orgのFAQは、ビットコインには購買力の保証がなく、持ち主が予測できない形で利益を得たり損失を出したりすることがあると説明しています。

はじめにこの記事の要点を、短くまとめておきます。

  • ビットコインは、中央の管理者や仲介者のいない分散型のピア・ツー・ピアの決済ネットワークです(bitcoin.orgのFAQ)
  • 取引は「ブロックチェーン」と呼ばれる公開の台帳で共有されます(bitcoin.orgのFAQ)
  • 発行上限は2,100万枚です(bitcoin.orgのFAQ)。新しく発行される量は21万ブロックごとに半分になります(Bitcoin Coreのソースコードの設定値)
  • bitcoin.orgのFAQは、世界のどこへでも、いつでもビットコインを送受信できるとしています
  • 購買力の保証はなく、価格が大きく動くことがあります(bitcoin.orgのFAQ)
POINT ビットコインには特定の管理者がいません。また、購買力の保証はありません(bitcoin.orgのFAQ)。

この記事では、仕組みの基本から、買い方・保管・税金までを順番に整理します。
特定の取引所をすすめることはしません。

ビットコインとは?2008年の論文から始まった分散型のデジタル通貨

誕生のきっかけは、2008年に発表された論文です。
その後、2009年1月に最初のブロックが作られました(Bitcoin Coreのソースコード)。

2008年10月31日に公開された論文は、金融機関を介さずに当事者どうしで直接オンライン決済ができる、P2P型の電子現金システムを提案しています。

日本では2017年4月1日に改正資金決済法が施行され、暗号資産交換業の登録制度が始まりました(金融庁)。
資金決済法第2条第14項は、暗号資産を、物品等の購入等の代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨、通貨建資産並びに電子決済手段(通貨建資産に該当するものを除く。)を除く。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの、などと定めています。
なお、2026年7月には、暗号資産の規制を資金決済法から金融商品取引法へ移す改正法が成立しています(後述)。

なお、現行の資金決済法では「暗号資産」という呼び方になっています。

ビットコインは、暗号資産の一つです。
他の暗号資産の個別の解説は、この記事では扱いません。

管理者を置かない仕組み

ビットコインの論文は、信頼できる第三者を必要とせず、ピア・ツー・ピアのネットワークで二重支払いの問題を解決する方法を提案しています。bitcoin.orgのFAQは、ビットコインへの信頼の多くは、信頼を一切必要としないことから来ると説明しています。

この章では、「分散型」「ブロックチェーンと取引台帳」「マイニング」の3つを順に見ていきます。

「分散型」とは?誰がビットコインを管理しているのか

bitcoin.orgのFAQは、ビットコインのネットワークを所有する者はおらず、世界中のすべての利用者によって制御されていると説明しています。

では、ルールは誰が決めているのでしょうか。
bitcoin.orgのFAQは、ビットコインの変更は公開の場で提案され、利用者・マイナー・ノード運営者が自発的に採用した場合にだけ有効になり、一人や一つの集団が決めることはないと説明しています。

ブロックチェーンと取引台帳

bitcoin.orgのFAQは、ビットコインのネットワークは「ブロックチェーン」と呼ばれる公開の台帳を共有しており、この台帳にはこれまでに処理されたすべての取引が含まれ、利用者のコンピューターが各取引の正当性を検証できると説明しています。各取引の真正性は、送信元アドレスに対応する電子署名で保護されています。

新しいブロックは、平均しておよそ10分ごとに追加されます(bitcoin.orgのFAQ)。ビットコインの論文は、各タイムスタンプが直前のタイムスタンプをハッシュに含めることで、鎖(チェーン)を形成すると説明しています。

ビットコインの論文は、過去のブロックを書き換えるには、そのブロックと以降のすべてのブロックのプルーフ・オブ・ワークをやり直し、正直な参加者の作業を追い越す必要があると説明しています。

ビットコインの論文は、信頼できる第三者なしに取引の順序を確認するため、取引を公開で発表する必要があるとしています。bitcoin.orgのFAQは、現行の仕様では、同じブロックチェーン上で二重支払いはできず、有効な署名なしにビットコインを使うこともできないとしています。

bitcoin.orgのFAQは、ビットコインは匿名ではなく、現金と同じ水準のプライバシーを提供することはできず、ビットコインの利用は広範な公開記録を残すと説明しています。

マイニングは取引を記録する人への報酬のしくみ

マイニングは日本語で「採掘」と訳されます。
取引を台帳に記録する作業を担った人に、報酬として新しいビットコインが支払われる仕組みのことです(bitcoin.orgのFAQ)。

報酬には、新しく発行されるビットコインのほかに、取引を記録してほしい人が支払う手数料も含まれます(ビットコインの論文)。
ビットコインの論文は、あらかじめ決めた枚数が流通したあとは、報酬を取引手数料だけでまかなえるとしています。

発行上限と半減期

発行上限と半減期

bitcoin.orgのFAQは、新しく作られるビットコインの数は時間とともに自動的に半分になり、発行が止まるときには、存在するビットコインの総数が2,100万枚になると説明しています。

さらに「半減期」という仕組みがあります。
これは、新しくビットコインが発行される量が、約4年に一度のペースで半分になる仕組みです。具体的には、21万ブロックごとに新規発行量が半分になり、ブロックは平均10分間隔で作られるように設計されています(Bitcoin Coreのソースコードの設定値)。

新規の発行量は、時間とともに少しずつ減っていきます。

POINT 発行上限と半減期は、新規発行量のルールです。

ビットコインの送金と使い道

ここでは、送金の特徴と、ビットコインの使い道を整理します。

送金の特徴と処理時間

bitcoin.orgのFAQは、すべての支払いを第三者に頼らずに行えると説明しています。
bitcoin.orgのFAQは、世界のどこへでも、いつでもビットコインを送受信でき、銀行の休業日はないとしています。

bitcoin.orgのFAQは、新しいブロックは平均して約10分ごとに追加されますが、確認までの時間に保証された最小・最大はないと説明しています。

ビットコインでできること・使い道

ビットコインの使い道として、支払い・送金があります。

  • 支払い:物やサービスの対価として支払えます(bitcoin.orgのFAQ)。
  • 送金:インターネット経由で送れます。確認までの時間は一定ではありません。

日本の資金決済法は、暗号資産の定義から本邦通貨及び外国通貨を除いています(資金決済法第2条第14項)。

ビットコインのリスク

この章では、リスクを「価格」と「管理」に分けて整理します。

価格変動のリスク

ビットコインの価格は、短い期間に大きく動くことがあります(bitcoin.orgのFAQ)。

ビットコインの価格は、需要と供給で決まります(bitcoin.orgのFAQ)。

bitcoin.orgのFAQは、ビットコインには購買力の保証がなく、利益の保証もないとしています。また、ビットコインが無価値になりうるかという問いに「Yes」と答えています。

取引所・ウォレットに関するリスク

リスクを表にまとめます。

リスク 内容
価格変動 市場や事業の規模がまだ小さく、比較的小さな出来事や取引でも価格が大きく動くことがある(bitcoin.orgのFAQ)
取引所への攻撃 暗号資産交換業者等を標的とした、暗号資産の流出につながるサイバー攻撃が数多く発生している(金融庁の取組方針、2026年4月3日)
送金 確認された取引は取り消せず、返金できるのは受け取った人だけ(bitcoin.orgのFAQ)
ウォレットの紛失・盗難 ウォレットのファイルは、誤って削除したり、紛失したり、盗まれたりすることがある(bitcoin.orgのFAQ)
詐欺 リターンを保証する投資の勧誘は詐欺だと、bitcoin.orgのFAQは説明している

ビットコインの購入方法と取引所

ビットコインの購入方法と取引所

ビットコインを手に入れる方法の一つは、取引所で購入することです(bitcoin.orgのFAQ)。

ここでは、登録業者の確認方法を説明します。

金融庁の登録制度と確認ポイント

2017年4月1日に施行された改正資金決済法で、暗号資産交換業の登録制度が始まりました。

金融庁は、登録を受けずに暗号資産交換業を行う国内外の業者に対し、警告書を出して公表しています。
金融庁のサイトで、無登録業者の情報を確認できます。

登録されている業者は、金融庁の登録一覧で確認できます(2026年9月30日現在の登録業者数は27)。

金融庁の登録一覧には、次の情報が載っています。

  • 所管の財務局と登録番号、登録年月日
  • 暗号資産交換業者名、法人番号、本店等の所在地
  • 取り扱う暗号資産

金融庁は、無登録業者に関する情報や、金融庁をかたるメール・動画への注意を、サイトで公表しています。

ビットコインの保管方法

ビットコインの保管方法

bitcoin.orgのFAQは、ウォレットを秘密鍵を管理するアプリケーションだと説明しています。ビットコインそのものはブロックチェーン上の記録として存在し、ウォレットはそれを動かす鍵を持ちます。秘密鍵は、ビットコインを使うための認証情報です。

保管方法 内容(bitcoin.orgのFAQ)
取引所などの事業者に預ける 取引所などの事業者が資産を保管している場合、利用者はその事業者のセキュリティと支払い能力に依存する。事業者が侵害されたり破綻したりすると、資産にアクセスできなくなることがある。
自分でウォレットを管理する 資産は自分だけが持つ秘密鍵で管理され、秘密鍵はハードウェアウォレットで保護されていることが多い。銀行や事業者を介さずに資産を持てる一方、鍵を守る責任は自分にある。

bitcoin.orgのFAQは、リカバリーフレーズ(シードフレーズ)を写真やクラウドサービスに保存せず、誰にも教えないよう説明しています。

金融庁は、秘密鍵(金融庁の方針文書では「署名鍵」)が漏えいすると、不正な資産移転が行われるリスクが生じるとしています(金融庁「暗号資産交換業等におけるサイバーセキュリティ強化に向けた取組方針」2026年4月3日)。

利益が出たときの税金と確定申告の注意点

ビットコインで利益が出た場合は、税金がかかることがあります。

ビットコインを売って得た利益は、原則として雑所得に区分されます。
国税庁FAQ(2-2、令和7年12月更新)は、暗号資産取引で生じた利益を原則として雑所得(その他雑所得)に区分するとしています。ただし、その年の暗号資産取引に係る収入金額が300万円を超える場合は、帳簿書類の保存があるときは原則として事業所得、ないときは原則として雑所得(業務に係る雑所得)に区分されます。

所得税の税率は、分離課税に対するものなどを除くと、5パーセントから45パーセントの7段階に区分されています(45パーセントは課税される所得金額が4,000万円以上の場合。国税庁No.2260)。
所得税と復興特別所得税(原則としてその年分の基準所得税額の2.1%)を併せて申告・納付します。令和9年以後に適用される令和8年度税制改正で、防衛特別所得税が創設され、復興特別所得税の税率が引き下げられますが、防衛特別所得税及び復興特別所得税の合計税率に変更はありません(国税庁No.2260)。
このほかに、住民税の所得割がかかります。所得割の税率は所得に対して10%(道府県民税4%、市町村民税6%)で、政令指定都市は道府県民税2%、市民税8%です(総務省)。

給与を1か所から受けていて、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合に、給与所得・退職所得以外の所得の合計が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります(国税庁No.1900)。給与の年間収入金額が2,000万円を超える場合などは、別の要件があります。

暗号資産で商品を購入した場合など、売却以外でも所得が生じる場合があります(国税庁FAQ 1-2)。

暗号資産の税制について、令和8年度税制改正大綱(財務省)は、金融商品取引法の改正を前提に、暗号資産取引業(仮称)を行う者に対する特定暗号資産(金融商品取引業者登録簿に登録されている暗号資産等に限る)の譲渡等による所得を、他の所得と分離して20%(所得税15%、個人住民税5%)の税率で課税するとしています。暗号資産取引業を行う者に対する譲渡等で生じた損失については、一定の要件の下で、その年の翌年以後3年内の特定暗号資産に係る譲渡所得等の金額から繰り越して控除できるとしています。大綱は、これらを、金融商品取引法の改正法の施行の日の属する年の翌年の1月1日以後に行う譲渡等について適用するとしています。
一方、金融商品取引法及び資金決済に関する法律の一部を改正する法律は、2026年7月15日に成立しました(金融庁)。同法の附則は、原則として公布の日から1年を超えない範囲内で政令で定める日に施行すると定めています。施行日を定める政令は、確認できていません。
このため、この記事で確認できた範囲では、暗号資産の売却益は、原則として雑所得として扱われます(2026年10月20日確認)。

この記事は、購入をすすめるものではありません。

ビットコインの将来性について確認できる事実

この記事では、価格の予想や見込みは示しません。

そのかわり、確認できる事実を挙げます。

  • 発行ルール:新規発行量は21万ブロックごとに半分になります(Bitcoin Coreのソースコードの設定値)。発行上限は2,100万枚です(bitcoin.orgのFAQ)。
  • 制度:日本では2026年7月に、暗号資産の規制を金融商品取引法へ移す改正法が成立しました(金融庁)。米国では2024年1月10日に、SEC(証券取引委員会)が現物のビットコインを保有する上場商品の上場・取引を承認しています(SECは「ビットコインを承認または推奨したわけではない」と述べています)。
  • 価格:bitcoin.orgのFAQは、購買力の保証はなく、利益の保証もないとしています。

制度や税制については、金融庁・国税庁などの公式情報で確認できます。





最後までお読み頂いてありがとうございました。

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